カイシン。

誰にも伝える必要がないしうまく話せる自信もないがなんだか残しておきたいことをずらずら書き連ねる場所兼日記

面白いことを面白く話すにはどうしたらいいのか自分なりに考えた話

約2年前からネットラジオをやってきた。

 

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2週に1回程度のペースでその時話したいことを自由に話して、コーナーをいくつかやる30分のラジオ番組だ。

当然いろんな人に聞いて楽しんでほしいという気持ちはある。だが自分の中では面白いことに気付くアンテナをしっかり持ち続けることも目的の1つとしてある。毎回オープニングトークで最近起きた出来事を話すのだが、その時のネタ用に2週間アンテナを張り続けなくてはならない。

 

そんな活動を約2年続けてきたわけだが、気付いたことがあるから、備忘録的にも書いておきたい。

 

 

面白いことを面白く話すことはとても難しい。

 

面白い出来事が起きたとする。起こった出来事は面白いことなんだから、ありのままそのまま順序立てて話せばいい。とそんなわけにはいかない。

 

例えば。

 

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旅行先での出来事。博多の街中で車を運転しているとき、歩道でいきなり50歳くらいの太ったおばさんがキャミソールを脱ぎだし、ブラジャー1枚になった。それを見たとき俺と旅仲間たちはとてつもなく動揺し、騒然とした雰囲気になる。真昼の繁華街でまったく恥ずかしげもなく真っ黒のブラジャー(バラの刺繍入り)1枚になったおばさんはそれだけでとてつもないインパクトだったが、歩道を行く街の人々は全くおばさんのことを気にしない。驚いていたのは車内の俺たちだけだった。

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上記の話は実話だ。それを体験している俺らは当時めちゃめちゃ笑ったわけで、今でもその仲間と飲みに行くと必ず話に上がるほどの大事件*1だ。

こんなことは体験したことがある人の方が少ないし、間違いなく「旅先で起きたオモシロ事件」なわけだ。ただ、上の文を読んで笑っちゃう人はほとんどいないと思う。なぜなら事実を時系列に沿って羅列し、説明しているだけだからだ。

 

では面白い出来事を面白く話すにはどうしたらいいのか。

これはとても難しいことだ。素人に繊毛が生えた程度の俺にはわからないし、正解ではないと思うけど、それでも考えることは大切だと思い自分なりの結論みたいなものを出したので書いてみようと思う。多分話が面白い人はここら辺のことを無意識にやってるんだろうな。俺は口下手な方なのでいちいち考えないとダメなんです。

 

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1.オチから逆算して話を構築する。

上記の例で言えば、一番面白い(と俺が思う)のは「おばさんがブラジャー1枚になった」だ。それが大オチなわけだ。

Q1,じゃあ大オチで笑ってもらうためにはどうしたらいいか。

聞く人は「オチが予想外であればあるほど笑う」と思う。ええっ!?まじでっ!?と思わせる。話に意外性を持たせる。

Q2,じゃあオチを予想外にするにはどうしたらいいか。

ここにいくつかの選択肢がある。その選択肢の中でこの出来事にはどれが一番効果的かを考えなくてはいけない。端役だと思ってた人が実は話の中心人物だったり、意図的にミスリードをしてみたり、マジで何が起きるかわからないよう普通の出来事をを積み重ねていきなり落としたり…。なんか小説の手法みたいな感じになってるけどいろいろな方法があると思う。今回の例だと出来事自体が予想外すぎていきなり落とすと聞き手が理解しきれないから「普通→不穏な雰囲気→脱いだ」という構築が一番オチにインパクトを持たせられるかなと考えた。

 

①博多の街中で車運転してた(うんうん)

②50歳くらいのおばさんがいた(うんうん)

③いきなり手をクロスさせて服にかけた(え?)

④脱いだ!(えええ?)

⑤真っ黒なブラジャー1枚になった!(ええええええ!?)←頂点

⑥しかも微妙に巨乳(知らんわ)

 

こんな感じの構築がいいのかな。③~⑤はできるだけ早く畳みかけるようにした方が相手に考えさせずに聞いてもらえる気がしますね。当然考えさせた方がいいこともある。それはよっぽどオチが意外性高い時に有効で、今回の話だと服に手をかけたって話をしたらもう脱ぐのはわかっちゃう(でも不穏な雰囲気出すには話さざるを得ない)から、そこで間を持たない方がいい。

 

とまあこんな感じで話を構築するわけです。正解かは知らんよ。

 

2.話し手の感情の動きを入れ、抑揚を使って話す。

その時々でどう思ったのかを話すことで、聞き手にリアリティを持って伝えられる…。まあここら辺はいいよね。当たり前の話です。

 

3.面白い言葉を使う。

でました。ここが一番難しい、というかセンスが問われる。話が面白い人の話を聞いてると比喩表現とか擬音とかが有効活用されてる気がしませんか?話の導入部分とか盛り上がり、オチに至るまでほんとにうまーく比喩表現を使ってると思うんです。

んで、これは一朝一夕ではどうしようもないのかな、と。面白い人は脊髄反射的に話してると思うし、俺はそれができないからラジオとかの時はあらかじめ少し考えておくこともある。

今回の例だと……うーんどうだろう。センス云々って言っちゃったから俺にワードセンスがないのがばれちゃうからあまり言いたくないけど

 

「いきなり服を脱いだのよ!!!試合前のボクサーみたいな感じでさ!!!ブァッって!!!」

「意外と巨乳だったっていうね。熊田曜子みたいな。」

 

はい。こんなもんです。精進します。

 

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とりわけ重要だと思う要素を3つ書いてみたけど、これ以外にもいろいろあると思う。話の長さとかスリム化とか身振り手振りとか…。でも身近にいる、もしくはテレビの向こう側にいる面白い人ってどこら辺カンペキにこなしてる。

 

今日もこの後21:00からネットラジオの収録があるわけです。俺は話したいことを上手に話せているか。もしよかったら上部のリンクから聞いてみてね(宣伝)。

*1:仲間向けにいうとブラババア事件