アルバイトが疲れる理由を考えた話
就職活動が終わり、アルバイトを新しく始めた。
来春からは正社員として働くので1日8時間以上は働くことになる。今のアルバイトは長くて6時間、短い日は3時間とかだ。普通に考えたらかなり楽ちんだし、バイトの内容もかなり楽な内容だ。
でも3時間座りっぱなしでパソコンの前に座っていると少し嫌になる。内定先もデスクワークなのだが、パソコンに向かって何か作業をし続けていると集中力がだんだん切れていく。一説によると集中力が続く限界時間は50分だそうで、僕はその中でもかなり短い方みたいだ。
そんな僕が8時間も働けるのか?椅子に向かって8時間ポチポチするなんてやっていけるだろうか。1時間に1回トイレ行くふりして喫煙所に行き、戻ってきたらとりあえずコーヒーをゆっくり飲み、また1時間後に喫煙所に行く。そんなことにならないだろうか。
ちょっと不安になったので今日バイトをしながら考えた、仕事に精を出せるようになる条件、というか今やる気が出ないことに対する言い訳を書いていこうと思う。
責任感がない、という言い訳
アルバイトの分際なので任される仕事はほとんどが雑用、お手伝い。何かの文字起こしや何かのミスチェック、何かの確認作業。頭を使ってやる仕事はほとんどない。当たり前だ。雇って数週間の、しかもアルバイトにプロジェクトのようなものなんか任せられるわけがない。
でもやっぱり責任感がないと=俺以外の他人がやっても問題ない仕事をしていると退屈は退屈なわけで、一日のノルマは絶対にこなすがそれ以上のことはやろうとはあまり思わないわけだ。うーん、退勤時間まで10分かあ。ガチってもう10分残業すればあと1作業できるけど、残業するのも嫌だなあ、仕方ない。確認作業に回って報告を丁寧にするか。みたいなクズ理論に達する。
目標がない、という言い訳
そりゃ日々のノルマはある。今日はこの作業を何件するとか、今日はこの作業をここまで終わらせるとか。でも数か月後の未来図みたいなものはない。その日、その週、頼まれたことを黙々とやるだけなので成長した先を描けない。
あんまり意識高そうなことをいうのは苦手だけど、やっぱ成長すること、その結果を思い描くことって大事なんだなあ、と思う。
そもそも自己成長を目的にアルバイトに取り組む人は多数派ではないだろうから、アルバイトに精が出ない人は大体この言い訳タイプなんだと思ってる。
評価されない、という言い訳
ここが一番大きいと個人的には思っている。
やる、できるのは当たり前。正社員だってアルバイトだってそうだと思う。でも正社員はそこから何かしらの評価(取引先・上司・賃金)に繋がる。繋げるためにそれ以上の仕事もする。やる気が出る。でもアルバイトはそうはいかない。どれだけ早く仕事をこなしても、どれだけ正確に仕事をこなしても、そりゃまあアルバイトに任せられるような仕事なんだから評価も頭打ち。昇給だってたかが知れてる。時給が10円上がってうれしいか?
要は評価されたいのだ。僕がラジオ番組のコンテストに作品を出していたのだって、腕試し的な意味合いもあるが結局は周囲に、他大学に、世間に、プロに、評価されたいからだ。あいついいやつ作るじゃん。面白いやつ作るじゃん。そう思われたいからだ。
誤解しないでね
僕は別にバイト先に対する不平不満を言っているわけじゃない。むしろ働かせてもらって感謝してるし、仕事もまじめにやってる。社員さんは親身になってくれるし、任せられる仕事の中でも最大限僕に責任を持たせてやらせてくれてる。それらは全部伝わってる。
僕が言いたいのはアルバイトのちょっとした構造的な話で、やる気のあるアルバイトとやる気のないアルバイトにはどんな差があるのかな、って考えた結果だ。逆に言えば心持一つで変えられることなのかもしれない。一種の思い込みでもあるけど。
正社員として働くようになればこれらの問題はほぼ全部解決される。つまり冒頭述べていた不安はとりあえず杞憂ということでよさそうだ。まあもちろん正社員として働いた後も作業や雑用はあるだろうけど、「評価につながる」がカバーしてくれるし、評価されないという現状に悩んでも、「目標がある」がカバーしてくれるんじゃない?なんて気楽に考えてる。気楽に考えさせてよ、内定期くらい。
あれ?今日書いたことって……
マネジメントに大体そのまま書いてあるじゃん!
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
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この本先日読んだんですけどマネジメントの概要書としては面白かったけど小説としてはうーんな感じだったんであくまでマネジメント目当てで読んでください。